『建築物の生涯と記憶』|1回生 上田康平
人の雑踏を待ち侘び、佇む構造体が死を告げられるのはいつのことだろうか。失われた喧騒を、日常を取り戻す日は恐らく訪れないであろう建...
人の雑踏を待ち侘び、佇む構造体が死を告げられるのはいつのことだろうか。失われた喧騒を、日常を取り戻す日は恐らく訪れないであろう建...
― 窓の外の風景 しばらく入院した窓の外からは東の空が見えた。さまざまな色の雲が群れ集っては姿形を変え、南から北へ、平野から山...
― はじめに 建築にまつわる「包むもの/取り巻くもの」を考えたとき、建築が主語になるのであれば、建築が包む/取り巻く内部空...
― 動く家、小さな建築、木材 大学四年生の僕が難波和彦の研究室に配属されて最初のゼミで、「そういうことに興味があるならまずこれ...
私事であるが、まだ幼い姪と甥がいる。コロナ禍でなかなか会えない状況ではあるが、二人の存在によって私の建築に対する考え方や目指した...
道具はまず、その仕組みや使い方という観点からみて素晴らしい。ある目的を達成すべく、いかに「つくる」かという知恵にわれわれ人間の知...
1 . 水が一番好きだ。変に甘いジュースや、苦みしか感じられないビールよりも(舌が子どもなのだろうか)、水が好きだ。炭酸も無...
1.はじめに 建築の大空間を覆う(包む)屋根構造には,古典的には球形シェルや円筒シェルなどの数式で表現できる幾何学的形状が用い...
2020年夏、つまり三回生の夏、山小屋のスタッフとして過ごした。標高約2800 メートル、日本アルプスの森林限界に建つ、割と大...
「ある都市の肖像:スラバヤの起源 Shark and Crockodile」(traverse19, 2018)で予告した著作...