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『traverse 新建築学研究 – Kyoto university architectural journal』とは

 『traverse 新建築学研究 – Kyoto university architectural journal』は京都大学建築系教室が編集・発行している機関誌です。1927 年から1950 年まで発行された『建築学研究』の伝統を引き継ぎたいという思いのもと、2000 年に創刊され、現在は26号まで発行されています。近年は大学院生が中心となり、企画から編集までを行っており、2025年度は小林・落合研究室、金多・西野研究室、石田研究室、小椋・伊庭研究室、荒木・藤田研究室、冨島・岩本研究室、神吉研究室の学生が担当しています。

<『traverseー新建築学研究』創刊の辞>より

 京都大学「建築系教室」を中心とするグループを母胎として、その多彩な活動を支え、表現するメディアとして『traverse一新建築学研究』を創刊します。『新建築学研究』を唱うのは、言うまでもなく、かつての 『建築学研究』の伝統を引き継ぎたいという思いを込めてのことです。『建築学研究』は、 1927(昭和 2)年 5月に創刊され、形態を変えながらも 1944(昭和 19)年の 129号まで出されます。そして、戦後 1946(昭和 21)年に復刊されて、1950(昭和 2)年 156号まで発行されます。数々の優れた論考が掲載され、京都大学建築学教室の草創期より、その核として、極めて大きな役割を担ってきました。この新しいメディアも、 21世紀へ向けて、京都大学「建築系教室」の活動の核となることが期待されます。
 今日、研究成果の発表の場は、『建築学研究』のころとは比較にならない程多く、新たなメディアの創刊は屋上屋を重ねるように思えるかも知れません。しかし、発表の場が分散化することによって、京都大学「建築系教室」の全体像が見失われてきているという危惧も増しつつあります。創刊の動機のひとつには、お互いの仕事を相互にコミュニケートし、相互に批判し会う場を京都大学「建築系教室」としてもちたいという願いがあります。
 もうひとつの動機として、この間の国際化のめまぐるしい進展があります。外国からの留学生も増え、諸外国の大学、研究所から学術交流を求められる機会も増えつつあります。京都大学「建築系教室」の活動成果を全体として表現することが必要とされます。自由に相互批判できる場をもち、世界へ発信するメディアをもつことによって、広く開かれた場での評価を高めることへつながると思います。
 今日のメディアを支える技術の発展にはめざましいものがあります。メディアの形態も様々な形を模索したいと考えます。学生たち、若い世代にとっても魅力的な場でありたいと考えます。いずれにせよ、どこからアクセスしても京都大学の「建築系教室」の仕事がくつきり浮かび上がる必要があります。
 「建築学の研究範囲は、総ての学術の進歩に伴ひ、極めて広汎なものとなって来た。その研究題目も微にいり細に捗って、益々広く深くなってきた。」と既に『建築学研究』の創刊の言葉(武田五ー)にもあります。領域の拡大と専門分化はさらに進展しているのが今日の状況です。問題は、建築をめぐる大きな議論をする場が失われつつあることです。この新しいメディアは、予め限定された専門分野に囚われず、自由で横断的な議論の場を目指したいと思います。「traverse」という命名にその素朴な初心が示されています。

 2000年 4月 1日

ホームページでの配信について

 「traverse 新建築学研究」は2000年の刊行以来、京都大学建築系教室の活動を発信してまいりましたが、誠に勝手ながら諸般の事情により、18号から販売を中止し、Web上でコンテンツを公開する形に移行させていただく運びとなりました。それに伴いまして、バックナンバーの販売も中止させていただいております。
 また、バックナンバーは現在こちらのページで公開しております。ご閲覧くださいませ。


沿革

1927 『建築学研究』として創刊
1944 129号をもって休刊
1946 復刊
1950 156号をもって終刊
​2000 『traverseー新建築学研究』として創刊
2017 web配信開始
2020 電子書籍へ完全に移行


編集委員(五十音順)

石田 泰一郎
伊勢 史郎
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小見山 陽介
竹山 聖
平田 晃久
布野 修司
古阪 秀三
牧 紀男
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柳沢 究


学生編集委員(五十音順)

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大野 ひかり
末政 奈都
千坂 泰佑
戸田 湧也
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