traverse23
特集:「今、境界をつくるということ」
interview:
安東陽子
平野利樹
渡鳥ジョニー×市橋正太郎×柳沢究
project:
竹脇・藤田研究室
田路研究室
原田研究室
小見山研究室
essay:
布野修司, 古阪秀三,竹山聖,
伊勢史郎, 牧紀男, 張 景耀
松原元実, 岩見歩昂, 幸地良篤,
酒井良多, 上田康平
studio:
酒井良多, 小森幸&杉本春佳, 平松那奈子, 若井咲樹
traverse23のテーマは「今、境界をつくるということ」です。
国境や分類、あのパーテーション。今私たちを取り巻く境界を思い起こすと、平和や多様性、安全のために引いた境界が、もはや多くの人々の悩みの種にも見えます。
新たに作られる境界によって苦しむ人がいるかもしれない。他者との関係が崩れてしまうかもしれない。それはとても怖いことではありますが、私たちは建築を志す者として、積極的に境界のあり方を探ります。
私たちを取り巻く境界を見つめ、その中でさらなる境界のあり方を試行錯誤します。境界をつくる立場に立った時にそれをどう扱うべきなのか、できる限りの想像力を持って深く考えます。
「今、境界を作るということ」について議論を重ねた本誌が、読者の方々にとって社会のあり方を再考する契機となることを願います。
INTERVIEW
PROJECT
竹脇・藤田研究室|建築構造学の新しい視点と展開
田路研究室|建築論の探究と建築設計の実践
原田研究室|日常と非日常の境界
小見山研究室|境界上で実寸大の物質性と戯れる
Traverse編集委員会|座談会
ESSAY
布野修司|棲み分けの多様な原理
古阪秀三|建設産業における「境界」
竹山聖|境界をつくることによって開かれる世界
伊勢史郎|ひとらしさを創造する周縁制御の原理
牧紀男|境界線を引く―立ち入り禁止・建設禁止-
張 景耀|樹木の生存戦略から学ぶ建築構造形態創生
students
松原元実|「A Note on Playing Form-Making Game– かたち遊びについての覚え書き」
岩見歩昂|「線と境界」
幸地良篤|「〈動き〉生命〈編み物〉脳〈知識〉」の保存と獲得
酒井良多|「中心について‐生物と建築」
上田康平|「建築物の生涯と記憶」